病気について

子どもの事故を防ぎましょう!

この数日で外来に事故を理由に来院する方が続きました。

お子さんはおとなが想定する以外のことをしてしまいます。
例えば、捨てようと思ってうっかり低いところに置いておいたもの(特にボタン電池やタバコなど)を食べてしまったり、いつもは動かないのにちょっと目を離した時に限って、元気に足で伸びをして高いところから落ちてしまったりしてしまったりします。
年代別によく起こりうる事故については、私の元職場で情報を提供しており参考になります。
関連サイト:子どもに安全をプレゼント 事故防止サイト
http://www.niph.go.jp/soshiki/shogai/jikoboshi/general/index.html
特に、【安全チェックリスト】は具体的でわかりやすいです。

また参考にチェックリストのひとつを示しておきます。(参考サイト

20120619162402078[1]

先日、小児科学会などで精力的に子どもの事故防止について活動されている山中龍宏先生のセミナーに参加してきました。その時に伺ったのは、ゼロ歳児を除く子どもの死亡原因の第1位は過去40年以上変わらず「不慮の事故」で変わっていないと言うこと。一方で、予測でき予防できる事故も増えてきており、十分な対策が行われるべきなのに、お子さんが火傷やけがをすると「親の不注意」だ「親の責任」だとなり、「気を付けて」「目を離さないで」といった具体性のない注意のみで、結果的に子どもの事故の頻度は変わらず、引き続き毎年毎年同じような事故が起きているということでした。

日本小児科学会では、小児事故対策委員会を設置し、事故から学び、傷害を予防するため、事故事例を集め、詳細な分析と共に、具体的な予防策を提案しています。
参考サイト:日本小児科学会 傷害注意速報 injury alart
http://www.jpeds.or.jp/alert/index.html

ここで報告されている事故事例を読むと、本当に心が痛み、こころから事故を何とか防ぎたいという思いになります。是非ごらんになっていただければと思います。

参考サイト:子どもの安全ネットワークジャパン
http://safekids.ne.jp/