地域セミナー

第三回ファミリーセミナー(上野秀樹先生の認知症セミナー)を開催しました!

こんにちは、桜新町アーバンクリニック在宅医療部の事務の北山です。
桜新町アーバンクリニックでは、地域の皆様のファミリードクターを目指し、日々邁進しております。
そんな桜新町アーバンクリニックが主催するセミナーを「ファミリーセミナー」と題し、
毎回医師である先生方をお呼びして実生活に役立つ講演をして頂いております。
先日、5月28日(月)には桜新町アーバンクリニック・デイサービスを会場として、
上野秀樹先生の認知症セミナー『認知症患者さんを自宅で支えるために必要なこと』
を開催しました。

地域のケアマネさんを中心に50名の方にご参加頂き、48名の方から「とても参考になった」
との大変に有難いご回答をもらいました。
セミナーに参加された多くの方々にとって有意義な時間であったことを嬉しく思います。

<参加者の声(抜粋)>
◆ 認知症の症状改善に環境調整や在宅療養が大切であることを学びました。
◆ 相手(患者さん)の言葉や行動の裏に何かメッセージがあり、それを読み取る
・理解しようとする姿勢がより良い認知症ケアにつながっていくことを実感しました。
◆ 在宅での精神科Dr.の必要性を強く感じることがあるので、今後増えれば良いと思いました。
◆ 認知症の父を持つ娘として、参加させて頂きました。
「これから病院を探していかなくては」という状態ですが、上野先生のセミナーは今後の方向性を見つける
良い指針となりました。
◆ とてもわかりやすい講義でした。
介護疲れの家族のレスパイトの意味もあり、ケアマネとして入院を勧めてしまう場合も多いのですが、
自宅での介護が可能になった事例などをもう少し伺いたかったです。
◆ ケアの質的重要性を改めて学びました。
また、精神科病院の状況なども知ることが出来て参考になりました。
◆ 認知症が起こる原因がある、対応が症状に影響するという内容を聞いて、訪問看護の中で
ケアや家族への助言にヒントがあった気がしました。薬だけでの調整は中々難しいようですね。
症状だけでなく、患者自身をきちんと捉えた上でのケアをしたいと改めて思いました。

認知症患者さんに医師含め、私達がしなければならないことは、まさにケアという側面からの
視点を持った対応なのではないかと痛感しました。
そこに薬物を使った治療・緩和を取り入れればより良い効果が発揮されるという捉え方で間違いはないでしょう。
認知症になっても全てがわからなくなる訳ではありません。
認知症患者さんを自分には理解できない人と認識するのではなく、環境を整備し、ケアを充実させることで
認知症の人の欠けた部分を支えてあげれば、自ずと心が通じ合う時が来ると思います。
そしてそのような事例が増えてくることを願って止みません。

第四回ファミリーセミナーも活気溢れるセミナーにしていきますので、乞うご期待下さい。

講師 上野 秀樹医師
社会福祉法人ロザリオの聖母会 海上寮療養所
東京大学医学部を卒業。平成16年 東京都立松沢病院の認知症精神科専門病棟を担当。
現在は千葉県旭市にある精神科病院『海上寮療養所』で認知症高齢者の訪問診療を行っている。