ナースケアステーション」カテゴリーアーカイブ

「心不全患者を地域で支えるには」セミナーを開催しました。

2019/01/10 当院では2017年の10月より地域のケアマネさんや訪問看護師さん、訪問薬剤師さん向けに月に1回のペースで「在宅医療スキルアップセミナー」を開催してきました。

第14回目となる今回は、「心不全患者を地域で支えるには」と題して、東京医科大学循環器内科学分野の兼任講師をされている渡邉雅貴先生をお招きし、心不全の病態や実践的なレクチャーをして頂き、それを元に、当日参加して下さった50名ほどの多職種の方々で症例検討のグループワークを行いました。
グループワークでは、それぞれの立場から様々な意見があり、それぞれの考えを理解でき、とても有意義なものになりました。

医療者の中でも心不全に対して苦手意識を持っている人は多く、また`今更聞けない`と思っていることも多いですが、レクチャーの内容は、それらが解消できるような内容でした。
これから、心不全は爆発的に増えていくことが予測されています。
それらの疾患を抱えていても安心して過ごせるように、それを支えるスタッフが十分な知識を持って、疑問に思うことは異なる事業所間でも、気軽に相談できるような関係性ができることが多くの方々が安心して暮らせる地域づくりになると考えています。

今回参加して下さった皆様、遅い時間にも関わらずありがとうございました。
この「在宅医療スキルアップセミナー」は、`顔の見える関係作り`も目的ですので、是非、ご気軽にご参加下さい。
(看護師 赤崎真理)

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3回目の遺族会(こかげカフェ)を開催しました。

2018/11/23 3回目の遺族会(こかげカフェ)を開催しました。

様々な活動を通して、「当事者でなければ理解出来ない気持ちがある」ということに気づき、今回の遺族会は「ご家族を看取られた男性の方」に限定して声をかけさせて頂き、奥様を看取られた5名の方に参加して頂きました。
看取られてからの期間は数年~数ヶ月と差はありましたが、それぞれ、この期間をどのように過ごしてきたかをお話して頂きました。

その中で印象に残った言葉は、「寂しいと感じたことはないが虚しさや切なさを感じる」と仰っていた方がいらっしゃいました。
今までは何気ないことも会話になっていたが、それが出来なくなったことや、旅行のツアーに申し込みをしようと思っても、2名~と書いてあるので申し込みさえ出来なくなってしまった。など、今までの日常がなくなってしまったことに虚しさを感じてしまうとお話されていました。
他には、落ち込んでいたが、そんなことは誰も望んでいないと思い、無理やり予定を入れるようにしていたら、本当に忙しくなってしまった。とお話される方もいらっしゃいました。
参加された方同士で、「遺品の整理が進まないがどうしたらいいのか」という質問に、「心の整理ができる時期がくるまで何もしなくて大丈夫」といった、当事者の方だからこそできるアドバイスもありました。

今回は男性の方に集まって頂いたので、「どこにスーパーがあるのか分からない」や、「パジャマがどこに売っているか分からない」「スーパーに行っても、どの食材を選べばいいか分からないので、スーパーにコンシェルジュのように何でも相談できる人がいればいいのに」など、今まで家事などやったことのない男性だからこその悩みもあるようでした。
ご近所の方との繋がりや、趣味などを通して生じるコミュニティなどでそれらの問題が解決できることもあることを知り、人との繋がりの大切さを改めて感じました。

大切な方を亡くされた悲しみは決して癒えることはないと思います。ですが、この’こかげカフェ’が、少しでもその気持ちを分かち合え、安らげる場になり、私たちもその気持に寄り添える存在で在り続けたいと思います。
(看護師 赤崎真理)

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創業10年「これからのこと」を話し合うワークショップを行いました。

2018/11/17 【在宅医療部をアップデートせよ!】

在宅医療部スタッフで、今までの歴史や各々が感じていることを共有し、「これからのこと」を話し合うワークショップを行いました。

創業10年。この企画には、「患者数もスタッフ数も増え、組織が大きくなるにつれて、個人の仕事や気持ちが見えづらくなってきている今だからこそ、これからの組織のあり方について議論する場をつくりたかった」との、院長らの思いがあったようでした。

ひとりひとりにとって、少しでもよい組織のかたちに進化すること。そして、うまれ変わりつづけるチームのかたちが、患者さん方の人生に寄り添った医療を提供し、暮らしを支えつづけることにつながっていく。我々にはそれを実現する力があるぞ、と皆が実感できたワークショップだったように感じています。

読んでくださったみなさま、今後ともどうぞよろしくお願いします。
それでは、在宅医療部アップデートのご報告でした!

Facilitator:株式会社テルメイク 大曽根衛さん(^^)

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日本在宅医学会で13演題発表しました

2018/4/29-30 第20回日本在宅医学会大会が東京 品川で開催されました。
当院スタッフも大勢で日頃の取り組みを発表しました。発表者と発表内容は以下の通りです。
特に看護師の宍戸と五島がエントリーした「在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査」は全238演題中の優秀演題6演題に選ばれました。(別ブログでご紹介)

発表 氏名/職種 発表演題
最優秀演題
候補口演
宍戸結理 在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2
公募
シンポジウム
村島久美子 認知症になっても安心して暮らすことができる地域を目指して
認知症初期集中支援チームの活用
~認知症の人も住みやすい地域を目指して~
シンポジウム 村上典由 在宅療養支援診療所の組織マネジメント
~組織の価値を高める5つのポイント~
ポスター 赤崎真理 新しい在宅支援のカタチ
~看護小規模多機能型居宅介護を利用した症例を通して~
ポスター 船木巳加 遺族会がスタッフに与えた影響 ~スタッフもケアされる空間~
ポスター 篠田裕美 認知症のある家族とのがん看取り
~緩和ケアサポートパスでみえた家族ケアへの視点~
ポスター 大場哲也 看護小規模多機能型居宅介護における、看取り支援の在り方について
~事例を通して、サービスの特徴を活かした取り組みから考察する~
ポスター 小澤敬子 高齢者心不全患者における
看護小規模多機能型居宅介護の在宅心不全ケアモデル
ポスター 高木理江 訪問診療同行看護師の役割と意義
ポスター 染野良子 安心できる在宅移行を行うための支援についての検討
-社会福祉士の立場から
ポスター 大須賀悠子 診療所薬剤師の役割と意義の追求、質の向上に向けて
-在宅療養支援診療所薬剤師連絡会の立ち上げと活動報告-
ポスター 五味一英 急性期医療と在宅医療をつなぐ
―病診連携カンファレンスを通して―
ポスター 遠矢有紀子 在宅医療における診療記録の
ディクテーション(口述記録)の有用性について

●在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2 (宍戸結理)

●認知症になっても安心して暮らすことができる地域を目指して
認知症初期集中支援チームの活用 ~認知症の人も住みやすい地域を目指して~ (村島久美子)

●在宅療養支援診療所の組織マネジメント ~組織の価値を高める5つのポイント~(村上典由)

●新しい在宅支援のカタチ ~看護小規模多機能型居宅介護を利用した症例を通して~ (赤崎真里)
赤崎

●遺族会がスタッフに与えた影響~スタッフもケアされる空間~ (船木巳加)

●認知症のある家族とのがん看取り~緩和ケアサポートパスでみえた家族ケアへの視点~ (篠田裕美)
篠田

●看護小規模多機能型居宅介護における、看取り支援の在り方について
~事例を通して、サービスの特徴を活かした取り組みから考察する~ (大場哲也)

●高齢者心不全患者における看護小規模多機能居宅介護事業所の在宅心不全ケアモデル (小澤敬子)
小澤ブログ

●訪問診療同行看護師の役割と意義 (高木理江)
高木

●安心できる在宅移行を行うための支援についての検討-社会福祉士の立場から (染野良子)
染野

●診療所薬剤師の役割と意義の追求、質の向上に向けて
-在宅療養支援診療所薬剤師連絡会の立ち上げと活動報告- (大須賀悠子)

●急性期医療と在宅医療をつなぐ―病診連携カンファレンスを通して― (五味一英)
五味

●在宅医療における診療記録のディクテーション(口述記録)の有用性について (遠矢有紀子)
遠矢

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日本在宅医学会大会で宍戸結理看護師の発表が優秀演題に選ばれました。

2018/04/29 日本在宅医学会 第20回記念大会で全238演題の中から選ばれた優秀演題6演題に当院の宍戸看護師と五島看護師の発表が優秀演題に選ばれ、第20回記念大会で口演いたしました。タイトルは「在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2」、近年、外来や在宅で抗がん剤治療が行われる機会が増えていますが、ご家族や介護スタッフも関わる在宅療養の場で、抗がん剤の曝露に対する認識や対策がどの程度なされているかについて、世田谷区の訪問看護ステーションを対象に実態調査を行って、その結果、訪問看護師の抗がん剤曝露に対する知識は不十分で、患者・家族への説明が十分に行われていないということが判明しましたことについてを報告し、今後どのような対策が必要化を考察した内容になっています。
大会初日、最初のセッションで大きなホールで大勢の聴講者のなかで「練習通り」しっかり発表いたしました。お疲れ様でした!

●在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2 (宍戸結理、五島早苗)

 

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「ホームホスピス宮崎 かあさんの家」「フォーピース紫原」を見学させていただきました。

2018/04/15-16 当院のメンバーが宮崎と鹿児島の2つの施設に見学させていただきました。

「ホームホスピス宮崎 かあさんの家」
市原さんが語られるひとりひとりの看取りの物語をささえている介護士さんたちの努力と情熱が素晴らしく、あえて施設化しないことで、柔軟な対応が可能となり、地域の様々なニーズに応えているとのこと。医療を最小限にしながら、喜びを最大限にしていく在宅ホスピス。様々な研修で医療マインドと必要なスキルを身につけ、実践なさっている介護士さんたちが地域ホスピスケアを支えていらっしゃいました。

「フォーピース紫原」
鹿児島市内で在宅医療と訪問看護を展開されているひさまつクリニック様が昨年開設された看多機「フォーピース紫原」を見学させていただきました。医療ニーズが高くなっても「いつもの場所、いつもの人たち」で対応できるという安心感は、言うまでもなく様々なメリットをもたらします。かあさんの家同様、痰の吸引や介護技術などについて積極的に習得出来るように教育カリキュラムがあったり、また隣接する訪看ステーションとの情報共有にも様々な工夫があったりしました。

両施設の皆様、本当にありがとうございました。

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世田谷区からの委託事業「認知症在宅生活サポート事業」が始まりました。

2018/04/01 今年度から5年間、世田谷区から受託しました「認知症在宅生活サポート事業」が始まりました。認知症初期集中支援事業を5年間担ってきた桜新町アーバンクリニックを中心としたチームが運営していきます。
世田谷区のこれまでの取り組みとして、地域包括支援センターでの「もの忘れ相談窓口」や、認知症に関する普及啓発、ご家族の支援、地域密着型サービスの積極的な整備など、在宅生活支援施策を進めてきました。今回のセンター事業は、構想から足掛け4年以上、万を持して平成30年4月からスタートするもので、認知症の人の在宅生活支援のための専門的・中核的拠点として「世田谷区の認知症ケアモデル」の構築を目指す役割を担います。

世田谷区豪徳寺2丁目28-3 厚生会館2階
世田谷区認知症在宅生活サポート室
03-6413-7050

新しいメンバーとともに、これから色々と活動してまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。

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毎年恒例のクリニックのお花見 in 砧公園

2018/03/28 今年も診療の合間を縫って、砧公園で恒例のお花見を開催しました。今年は満開の状態で、山のように大きな桜が見事でした。
4月からは新入職のスタッフが1名、育児休暇復帰のスタッフが2名加わりました。 引き続き、世田谷での在宅医療を支えてまいりますので、今年度も宜しくお願い致します。

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2回目の遺族会 語らいの場”こかげカフェ”を開催しました。

2018/01/28 半年前に始めて遺族会を開催してから、半年強が経ちましたが、1回目の遺族会をとても喜んでいただいたご遺族がいらっしゃったので、1年経たずに2回目を開催することになりました。
この”こかげカフェ”は、プラタナスの木の下の木陰でカフェをしながら語り合う、ということをイメージして、遠矢院長が命名しました。
1回目の「こかげカフェ」のブログはこちら

今回も、ご自宅でご家族を看取られた方々が集われ、互いの「いま」を語り合う時間となりました。懐かしい方々との再会をともに歓びあい、その時のお気持ちや自身の体験として感じたこと、その後の生活の変化などを語ってくださいました。皆様の少しでも前に進むお手伝いができていれば嬉しいです。これからも、定期的に開催していきたいと思います。

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クリニックで恒例の餅つき大会を開催しました。

2018/01/24 今年は駐車場に特設ブースを作って、暖を取りながらの餅つき大会となりました。昨年オープンした看多機ナースケア・リビング世田谷中町の利用者様や、訪問診療の患者様ご家族様、連携先の薬局スタッフ様や、スタッフの家族+子供たちも一緒に昨年以上に大量のお餅をつきあげました。来年も開催予定ですので、お近くの方は是非遊びにいらしてください。

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