ナースケア・リビング世田谷中町」カテゴリーアーカイブ

英国スターリング大学で「世田谷中町プロジェクト」について発表をしました

2017/06/01 法人の総事務長である大石が英国スターリング大学で行われたInternational Masterclass on design for dementia and ageingで看多機「ナースケア・リビング世田谷中町」を含めた「世田谷中町プロジェクト」について発表をしました。
ここには様々な国々(オランダ、スウェーデン、ノルウェー、スペイン、インドなど)からの参加者がありました。
発表後どの国々の人々からも世田谷中町プロジェクトに関しては高い評価を受けました。
DSDCの認知症デザインを取り入れたという点だけでなく、日本風にアレンジした点であったり、プロジェクト全体のコンセプトである多世代交流であったり、地域包括ケア型の街づくりにも非常に高い関心が寄せられていましたした。日本に来る際にはぜひ見学に行きたいとの声も多数ありました。

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東急不動産の「世田谷中町プロジェクト」についてプレス発表会が行われました

2017/04/25 本日は私たちの看多機が入っている東急不動産の「世田谷中町プロジェクト」についてプレス発表会が行われました。30社以上のメディアの方にご参加いただきました。

世田谷中町プロジェクト 公式サイトはこちら

今回の世田谷区中町の住宅地における約一万坪の大規模再開発「グランクレール世田谷中町」には、住まい、生活支援、介護、看護、医療といった地域包括ケアに必要とされる要素がすべて盛り込まれており、社会性の維持や多世代の交流も含めて「暮らし続けられる街づくり」がメインコンセプトとなっています。
その中のシニア住宅の設計や内装は、昨年、当院が視察に伺った英国スターリング大学の認知症サービス開発センター(DSDC)によるデザインの工夫や手法が取り入れられています。DSDCのデザインは、長年の多くの研究とエビデンスに基づいたもので、認知障害を持つ方でもストレスが少なく自立した生活が続けられるように、その配慮は建築の間取りや床や壁の色から照明の明るさや色合い、サイネージや手すりのわかりやすさなどの細部にまで及んでいます。

まず、東急不動産の小室本部長、続いてDSDCとの窓口であり、私たちの看多機開設の支援をしていただいた株式会社メディヴァの大石社長、DSDCの主任建築士であるレスリー・パーマー氏からの当プロジェクトの説明が行われました。

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昨日DSDCによる実地検査があり、設計段階からご指導頂いていた私たちのリビングも無事にDSDC認証を得られることになりました。
5月1日の開業に向けてハード面は完成しましたので、ますます士気も高まるスタッフとともに、「この地域で暮らし続けることをささえる」ための場として、ソフト面の充実もしっかりカタチにしていきます。

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(院長 遠矢純一郎)


3日間の内覧会が終了しました

2017/04/20~4/22 ナースケア・リビング世田谷中町の3日間にわたる内覧会が終了しました。
3日間で住民の皆さま、連携先の皆さまなど300名近くの方にお越しいただきました。
ご参加いただきました皆さまには厚く御礼申し上げます。

連携先の皆さまはある程度お越しいただけると思っていましたが、こんなに多くの地域住民の皆さまにお越しいただけるとは思っていませんでしたので、
少し驚くと同時に、地域の皆さまが医療や介護のことを不安に感じられていて、今回の私たちのようなサービスに期待をしてくださっていることがよくわかり、
これからその後期待にお応えできるように頑張らなければならないと身が引き締まる思いでした。

内覧会の期間中は、毎日12~13時にミニセミナーを開催させていただきました。
初日は当院の五味医師、2日目は院長の遠矢医師、3日目は看護師でこの看多機の所長である片山から
看多機にまつわるお話をさせていただきました。ご覧いただけなかった方のために、
そのセミナー資料をご紹介いたしますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

内覧会は終わりましたが、ご興味のある方には随時ご見学やご説明を行ってまいりますので、お電話でご予約の上で、お気軽にお越しくださいませ。
5月1日にサービスを開始いたします。スタッフ一同、地域の皆さまがよりよい生活を送れるよう、
介護、医療の両面からお手伝いいたしますので、これからどうぞ宜しくお願いします。

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ナースケア・リビング世田谷中町 内覧会(初日)

2017/04/20 ナースケア・リビング世田谷中町の内覧会の初日でした。
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開催時間は10~17時、そのうち毎日12~13時がミニセミナーとなり、
本日の五味医師の講演時には、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした!
ミニセミナー: 在宅医療と看多機の連携と展望

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初日1日で、当初想定していたよりも多くの70名以上の方にお越し頂きました。
お越しいただきました方には、この場を借りてお礼申し上げます。

各居室はベッドメイキング済みで、居室ごとに雰囲気が異っていることを確認頂くことが可能となっております。また、特殊浴槽で実際にストレッチャーに乗ることも体験可能となっております。

明日2017/04/21のミニセミナーは遠矢院長です。本日より席数を増やしてお待ちしておりますので、お気軽にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
(事務 上総海人)


ナースケア・リビング世田谷中町のパンフレットができました

2017/04/18 ナースケア・リビング世田谷中町のパンフレットが完成しましたのでご紹介します。
ダウンロードもできますので、ぜひご覧になってください。

NCLパンフレットのダウンロードはこちらから

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ナースケア・リビング世田谷中町 4/20~22 内覧会を開催します!

2017年5月に開設予定の看多機「ナースケア・リビング世田谷中町」の内覧会を開催します。
4/20木~22土の内覧会期間中、毎日12~13時はミニセミナーを開催していますので、
お気軽にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

チラシのダウンロードはこちらから
内覧会のご案内

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看多機『ナースケア・リビング』に込めた思い ~生活リハビリ~

はじめまして。『ナースケア・リビング』開設準備室の村島です。私は、作業療法士としてこの開設準備室に関わっています。
今回は、この看多機で提供するケアの根幹となる「生活リハビリ」について少しお話します。

「リハビリ」という言葉を聞くと、どんなことをイメージされますか? 病院のリハビリ室で平行棒に捕まりながら歩く練習をしている、または松葉杖で歩く練習をしている・・・といった様子を思い浮かべるかもしれません。
たしかに、そのようなリハビリの方法もありますが、ご自宅には平行棒はありませんし、広く障害物のないリハビリ室はありません。ご自宅にあるのは、廊下に付いている手すりや絶妙な位置に置かれた家具、使い慣れた食器、介護保険で用意したベッドや手すりといったものばかりです。

在宅の「生活リハビリ」は、今生活しているその場にある道具や、ちょっとした動作の工夫をすることがポイントです。 また、リハビリ職と言われる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士だけが行うことではありません。ご本人・ご家族・ケアにあたるスタッフ全てが生活を工夫して“生活しやすくしてみよう”と思うことから始まります。それが、「自律・自立」につながり、”やってみたいこと”の実現や、「自分らしさ」につながると考えています。

例えば、「自宅でのトイレ動作がスムーズに出来るように」と目標を立てた場合、セラピストが自宅のトイレの構造やご本人の動作を評価します。介護スタッフや看護師は広い看多機のトイレでまず練習をし、次に自宅のトイレで練習をします。では、トイレにスムーズに行けたら終わりなのでしょうか。 いえいえ!! トイレへスムーズに行けるようになれば、トイレを心配することや歩くことが改善され、結果的に外に出かけやすくなり、家族と一緒にデパートで外食出来るようになるかもしれません。
一つの動作や活動が、次に、次に・・・とつながっていきます。そうすることで、「自分らしさ」を取り戻したり、”やってみたいこと”が実現出来るのです。

私たちの『ナースケア・リビング』では、医療・介護スタッフが相談し、協力し合いながら、地域で生活されるご本人・ご家族が、どう工夫したら生活しやすくなるか、どうしたら「自分らしく」生活できるか・・・といったことを考えていきたいと思います。
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(作業療法士  村島久美子)

 


ナースケア・リビング 事業所名にこめた思い

看護小規模多機能居宅介護事業所を始めよう!と決めて光陰流水のごとく、時がながれ、毎日が充実しております。今回は、事業所名にこめた思いについてお伝えしたいと思います。
ひとつ、ひとつにこだわりをもっていきたいので、事業所の名前をどうするのか、非常に悩みました。

そもそも、訪問看護ステーションを立ち上げたときに、わたしたちは、プロフェッショナルとしての看護を目指そうと決意しました。在宅看護を提供するプロフェッショナルとしては、介護(ケア)が欠かせません。ケアを知らなければ、疾病や障害を抱えた人や家族を支えることはできません。看護だから、介護だからと分けてしまえるものではないとおもっています。そんな思いから医療看護介護統合の場としてナースケア・ステーションができました。

ナースケア・ステーションが看護小規模多機能型居宅介護事業所(看多機)をつくる、ということはどういうことなんでしょう。
『自分のお家』で暮らし続けるを大切にしたい、ということでセカンドハウスという概念は無くしました。

訪問・通い・泊まり、介護保険サービスのほぼすべてをひとつの事業所で、ひとつのチームで提供するという看多機はそのひとの生活を支えるすべてを担うことになります。
ホッとできるふれあいの場 リビングルーム家族ではないけれど、そのひとにとっての人生を支える存在にわたしたちはなりたい。
医療的ケアをも提供するわたしたちは、生命をもサポートする存在になり得るかもしれない。

人生、生命 = Life ライフ

そのひとがそのひとらしく、生き、暮らし続けるーing

Living リビング

そんな思いと決意、そして責任を感じながら 《ナースケア・リビング Nurse Care Living》 という名前をつけました。

ひとつひとつ、みんなで話し合い、期待や叶えたい夢を出し合っていくプロセスは とても大切なこと。思いを行動へ、夢を実現させるため、わたしたちは歩み続けます。

(ステーション所長 片山智栄)


『かんたき』こんな思いで開設に至りました

2017/2/8、看護小規模多機能居宅介護の申請手続きが終了。
いよいよ、ナースケア・リビング世田谷中町が始動します!

今回は、桜新町アーバンクリニック(訪問診療)、ナースケア・ステーション(訪問看護)がなぜナースケア・リビング(看護小規模多機能型居宅介護)を開設するに至ったのかをお伝えしたいとおもいます。

世田谷区で訪問診療を開始して、もうすぐ9年目になります。
さまざまな疾患、患者さん、ご家族、そして連携先の皆さまに支えられ、学ばせてもらうことで、わたしたちは成長することができ、クリニックの仲間たちも増えてきました。
ただ、そのなかでいつも、もっと患者さんたちの
「自宅で最期まで暮らしたい」
「入院や施設入所はしたくない」
という気持ちに寄り添うことができないかと、葛藤しておりました。

わたしたちの法人には、同じ世田谷区に有床診療所の松原アーバンクリニックがあります。在宅患者さんの入院も可能なため、薬の微調整が必要な場合やホスピス緩和ケアを希望される方などには利用をお勧めすることもできましたが、『自宅で』を支えるためには、違う方法がないかと模索しておりました。

多職種チームで編成された、強固な医療看護セラピストチームがお家生活を支える、おおげさに言えば、そのひとの生き方を支えるチームになるためには介護(ケア)を自分たちで支えることが不可欠だと思うようになりました。

そもそも、どうして入院や入所の選択を余儀なくされるのか。そこには、家族の介護負担や医療的ケアの壁が存在します。

医療依存度が高いケアが必要な方は、一般的な介護保険サービス(デイサービスやショートステイ)が利用しにくくなります。介護職で実施できる医療的ケアが制限されているためです。気管切開されているから、経管栄養やバルーンチューブがあるから、酸素投与中だから、といった理由で利用できない現状がまだまだあります。
自宅で療養生活を継続するためには、家族が介護負担するしかないのです。休みなしの介護が続くと、どんなに愛情があっても、疲労が蓄積します。そんな家族をみて、患者さんは入所や入院を考え始めるのです。

医療依存度が高い方でも、安心して介護保険サービスを利用できるようにしたい。家族が休めるように、お家以外の休まる場所、リビングルームを提供したい。お家での生活が継続できるように、セルフケアを高め、生活リハビリを強化したい。

そんな願いから、わたしたちは看護小規模多機能型居宅介護を選択しました。

医療と看護、そして介護の連携から統合へ。
わたしたちは新しいプロジェクトを始動します!!!

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(ステーション所長 片山智栄)