在宅医療部

日本在宅医学会で「認知症の初期集中支援サービスの構築に向けた桜新町アーバンクリニックの取組み」 を発表しました

こんにちは、桜新町アーバンクリニック看護師の片山です。

認知症になっても在宅での生活の継続につながるサービス体制の整備を推進するため、
厚生労働省は認知性施策検討プロジェクトチームがまとめた「今後の施策の方向性」に
基づき7つの施策を打ち出しています。
その7つの施策のうち、桜新町アーバンクリニックでは国のモデル事業として「認知症初期集中支援チーム」
を発足することになっています。

事業発足の背景として、
①早期対応の遅れ
②日常的なケアの場でのアセスメントが不十分
③行動・心理症状等により「危機」が生じてからの「事後的な」対応
という実態が指摘され、早期事前的な対応を基本に早期支援機能としての認知症初期集中支援チーム
の役割が期待されたという経緯です。

私達は、この研究事業のメンバーとして初期集中支援のサービスやケアの在り方、アセスメント
ツールや心理教育ツールの開発・検討に着手しています。チーム員の構成としては訪問看護師を中心に
認知症専門医・在宅医・作業療法士等の認知症スペシャリストで結成され、地域の地域包括支援員や
ケアマネージャー等との連携を基軸に展開しています。
初期の記憶が残っている段階で、療養における本人の意思や生活習慣、人生観、人間関係等を聴取し
その人がその人らしく生活を継続できるようにケアの方法をひもとく情報を収集していきます。

今後も学会発表に限らず、随時当院で実施している認知症初期集中支援サービスの取組みについて報告していきます。

在宅医学会片山