医師・スタッフブログ

「世田谷区認知症とともに生きる希望条例」の具現化に向けて

2021/03/15
世田谷区認知症在宅生活サポートセンター
「世田谷区認知症とともに生きる希望条例」の具現化に向け、実質的な推進計画を検討している。先日その実行部隊となる「世田谷区認知症在宅生活サポートセンター」(認サポ)のメンバーと、認知症施策評価委員との顔合わせが実現。委員長の大熊由紀子さんはじめ、永田久美子さん、中澤まゆみさん、長谷川幹さんという豪華メンバーが、お忙しい中時間を割いて認サポ事務所までお越しくださった。
永田久美子先生からは、本人&一緒にやりたい地域の方や専門職らと合意形成しながら、対話とアクションを積み上げていくことこそが最も大切なこと。会議室では施策はできない、地域の中で醸成されていくものだというお話を頂いた。
中澤まゆみさんからは、4つの推進プロジェクト(*)は、もっと自由に、いろんなひとが入ってやるとよい。できること、面白ことを積み上げていくことが、やがて力になっていくと。
*4つの推進プロジェクトと重点テーマ
1 情報発信・共有プロジェクト
= 認知症観の転換
2 本人発信・参画プロジェクト
= 本人の発信・参加、ともにつくる
3 「私の希望ファイル」プロジェクト
= みんなが備える「私の希望ファイル」
4 地域づくりプロジェクト
= 希望と人権を大切に、
暮らしやすい地域をともにつくる
ゆきさんからは、これらを当事者とともに進めていくこと、当事者からの発信が重要であること。認サポで関わる様々な事業を通じて出会う対象者のなかから、自身の経験や意見を発信できるような方を見いだしていけると良いと。
長谷川幹先生からは、これまで30年以上世田谷区での当事者活動に関わってこられた経験とネットワークをぜひここでも活用して欲しいという心強いお言葉を頂きました。
認知症認定看護師や保健師、作業療法士、PSW、企業や僻地での看護経験を持つ面々で構成された認サポのスタッフは、いずれも認知症ケアや地域づくりの経験が豊富で、ゆきさんからは「一騎当千のスタッフたち」というご評価も頂きました。今回の交流で、認サポに寄せられる期待を実感するとともに、施策評価委員からの力強いサポートを得つつ、「前例を超える、前例を創る」ことにチャレンジしていきたいと思います。
世田谷区認知症在宅生活サポートセンター
https://setagaya-ninsapo.jp/

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