外来

アジア(カンボジア、ラオス、ネパール)の行政官が当院に視察に来られました

2017/04/027 G8サミットの提言から設立された「P4H」というネットワークの研修の一環で、アジア(カンボジア、ラオス、ネパール等)の行政官が日本の医療制度を見るために来日されました。その研修の中で、WHO(世界保健機関)と厚労省のサポートで約20名の方が、当院に日本での在宅医療の実際を見るために視察に来られました。
ちょうど5月よりオープンする「ナースケアリビング世田谷中町」(看多機)の新しい事業所にお越しいただき、「In-Home Medical Care japan」と題して、当院の五味医師が日本の在宅医療と看護小規模多機能の取り組みについてお話しました。

例えばネパールは、1960年代の平均寿命が39歳だったのに対して現在は60歳になっていて、これから高齢化が年々上昇することが予測されています。また、同様に高齢化率は7%と日本の23%に比べてまだまだ低いですが、これから上昇が始まります。東南アジアの各国はどこも似たような状況ですので、医療と介護を保険制度化し、既に超高齢化を迎えている日本を良くも悪くも手本として注目されていることがわかりました。

講演後は、松原アーバンクリニックの三島千明医師が進行と通訳を務める形で、車座になってフリーのディスカッションを行いました。日本の医療制度の話や、なぜ自宅で最期を迎えたい人が多いのに病院で亡くなる人が多いのか、また、大病院ではなく地域で働くことの価値は何なのか、などたくさんの質問がありました。また、参加者の方々にとって「看多機」が日本における新しい試みとして、非常に印象深かったようです。

視察後のコメントとして、「見学で出会ったスタッフの方々は皆とてもモチベーションが高く感激した。どうやったら自分の国で働く人たちのやる気を出せるのか」「”コミュニティ”という概念について新しい定義をもった。自分にとっては経験したことがない医療の新しい姿だと思う、自分の国にどう生かせるか考えたい」など、私たちにも励みになる感想を頂けました。
(看護師 赤崎眞理)

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