月別アーカイブ: 2018年4月

日本在宅医学会大会で宍戸結理看護師の発表が優秀演題に選ばれました。

2018/04/29 日本在宅医学会 第20回記念大会で全238演題の中から選ばれた優秀演題6演題に当院の宍戸看護師と五島看護師の発表が優秀演題に選ばれ、第20回記念大会で口演いたしました。タイトルは「在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2」、近年、外来や在宅で抗がん剤治療が行われる機会が増えていますが、ご家族や介護スタッフも関わる在宅療養の場で、抗がん剤の曝露に対する認識や対策がどの程度なされているかについて、世田谷区の訪問看護ステーションを対象に実態調査を行って、その結果、訪問看護師の抗がん剤曝露に対する知識は不十分で、患者・家族への説明が十分に行われていないということが判明しましたことについてを報告し、今後どのような対策が必要化を考察した内容になっています。
大会初日、最初のセッションで大きなホールで大勢の聴講者のなかで「練習通り」しっかり発表いたしました。お疲れ様でした!

●在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2 (宍戸結理、五島早苗)

 

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第20回 日本在宅医学会「在宅療養支援診療所における“組織マネジメント” 」

当院の事務長村上が、第20回日本在宅医学会で発表した資料のご紹介です。是非ご覧下さい。

『在宅療養支援診療所における組織マネジメント
 ~事務長として組織の価値を高める5つのポイント~』 村上典由


Dementia forum X Japanでこれからの認知症ケアのあり方についてお話しました。

2018/04/25 スウェーデン大使館で行われたDementia forum X Japanというイベントに参加させて頂きました。これは日本とスウェーデン国交150周年を記念して、スウェーデンにて2015年より開催されている「Dementia Forum X」を、初めての海外開催として日本で開催されたものです。訪日中のシルヴィア王妃もご臨席され、王妃の変わらぬ認知症への強い関心と王妃ご自身のお母様が認知症を患われたことから始まったシルヴィアホームや多職種への認知症教育を目的としたシルヴィア財団の取り組みについて、自らスピーチされました。

私がKarolinska instituteによる「一般医のための認知症ケア修士課程」(これもシルヴィア財団による寄付講座)を約2年半かかって修了し、シルヴィア・ドクターの称号を頂いてからはや2年経ちます。その間にも在宅医療はもちろん、初期集中支援や東京都のBPSDケアプログラム、看多機に認知症の方にやさしいデザインを採用するなど、様々な形で認知症への関わりの機会を頂いているので、それらを少し総括しつつ、これからの認知症ケアのあり方についてお話させて頂きました。

会場にはKarolinskaの講義でも教わったWillhelm Hofmann先生も来られており、私のスピーチを喜んでくださいました。シルヴィア財団による教育プログラムは、介護士、看護師、医師に加え、作業療法士などのセラピストに対する専門教育にも取り組み始められたそうです。オンラインで完結する体系化された質の高いカリキュラムと世界から集まる受講者間のディスカッションは、他では得られない学びに溢れています。ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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「えにしの会」で院長 遠矢純一郎医師が講演しました。

2018/04/21 院長 遠矢純一郎医師が「えにしの会」の第3部で講演しました。テーマは「クロストーク・つつみこむ社会へⅡ」。ひとりひとりがその強みを生かしながら、やりがいや存在感を感じられる強いチームを育む組織の工夫についてお話しました。

・赤ひげからシステム化へ (遠矢純一郎)
・すべての人に居場所と役割を (豊中市社協 勝部麗子さん)
・動くと変わる政治や法律・条例 (「下流老人」著者 藤田孝典さん)
・縦割りの解消から住民のQOL向上へ (和光市教育部長(前保健福祉部長)東内京一さん)
・次の一手を考える (厚労省保健局長 鈴木豊彦さん)
・Social Inclusion and Diversity (厚労省社会援護局長 定塚由美子さん)
・『つつみ込む社会』のかたち (中央大学教授 宮本太郎さん)

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在宅医療スキルアップセミナー「がん患者さんが家に帰るとき」を開催しました。

2018/4/18 本日は毎月恒例の在宅医療スキルアップセミナーを開催しました。当院の在宅医 篠田裕美医師による「がん患者さんが家に帰るとき」のお話。
じっくり実症例を追いながら、在宅導入期、維持期、終末期のそれぞれのフェーズにおける患者さんやご家族の気持ちや思いをその発言から振り返りました。

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「ホームホスピス宮崎 かあさんの家」「フォーピース紫原」を見学させていただきました。

2018/04/15-16 当院のメンバーが宮崎と鹿児島の2つの施設に見学させていただきました。

「ホームホスピス宮崎 かあさんの家」
市原さんが語られるひとりひとりの看取りの物語をささえている介護士さんたちの努力と情熱が素晴らしく、あえて施設化しないことで、柔軟な対応が可能となり、地域の様々なニーズに応えているとのこと。医療を最小限にしながら、喜びを最大限にしていく在宅ホスピス。様々な研修で医療マインドと必要なスキルを身につけ、実践なさっている介護士さんたちが地域ホスピスケアを支えていらっしゃいました。

「フォーピース紫原」
鹿児島市内で在宅医療と訪問看護を展開されているひさまつクリニック様が昨年開設された看多機「フォーピース紫原」を見学させていただきました。医療ニーズが高くなっても「いつもの場所、いつもの人たち」で対応できるという安心感は、言うまでもなく様々なメリットをもたらします。かあさんの家同様、痰の吸引や介護技術などについて積極的に習得出来るように教育カリキュラムがあったり、また隣接する訪看ステーションとの情報共有にも様々な工夫があったりしました。

両施設の皆様、本当にありがとうございました。

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世田谷区からの委託事業「認知症在宅生活サポート事業」が始まりました。

2018/04/01 今年度から5年間、世田谷区から受託しました「認知症在宅生活サポート事業」が始まりました。認知症初期集中支援事業を5年間担ってきた桜新町アーバンクリニックを中心としたチームが運営していきます。
世田谷区のこれまでの取り組みとして、地域包括支援センターでの「もの忘れ相談窓口」や、認知症に関する普及啓発、ご家族の支援、地域密着型サービスの積極的な整備など、在宅生活支援施策を進めてきました。今回のセンター事業は、構想から足掛け4年以上、万を持して平成30年4月からスタートするもので、認知症の人の在宅生活支援のための専門的・中核的拠点として「世田谷区の認知症ケアモデル」の構築を目指す役割を担います。

世田谷区豪徳寺2丁目28-3 厚生会館2階
世田谷区認知症在宅生活サポート室
03-6413-7050

新しいメンバーとともに、これから色々と活動してまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。

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