在宅医療部

東京における感染者数増加

2021/08/09 東京の感染者数はどんどん増えていて、潜在的な感染者も含めると、もはやすれ違う2-300人に1人は感染者と考えるべきだろう。
できるだけワクチンを広めるべく、週末返上でワクチン接種大会を開催している。当初はウェブサイトで予約枠を開いた途端にいっぱいになっていたが、ここへ来て空きがでるようになっている。
毎週通っているジムのトレーナーさんたちにも盛んにお誘いしているが、思いのほか積極的に受けたいという方が少ないのに驚く。聞くと「副作用がねぇ」「熱とか出てシフトに穴を開けたら困るから」など、まるでワクチンがコロナより怖い存在になっている感じ。これが一般的な若い方の感覚なのかも。
先行する欧米諸国でも接種率は60-70%で留まってしまうようだが、日本の65歳以下はまだまだ20%に満たないくらいの接種率。すでにデルタ株の台頭と高齢者のワクチン普及により、重症化が40-50歳代を中心に若い層へとシフトしている。その感染力の強さは一気に首都圏全域を飲み込み、都内はもちろん、隣の県にももう搬送できる病院はない。
純粋に自分の身体を守ること、それが社会全体の力になることを改めて意識して行動してほしい。これまでとは異なる生活様式を求められ、マスクやアルコールも足りず、日々広がる感染に怯えながら、じっと身を潜めてアマビエ様に祈ったあの頃を思い出そう。

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