アーバン日誌

ことばを引き出す

院長ブログ 2023年2月12日

今日は世田谷区の認知症希望条例2周年のイベント「おれの人生、おもしろく、楽しく、あっけらかんと」が開催された。

3年前に認知症であることを公表された世田谷区在住の漫画家 蛭子能収さんを迎えて、認知症当事者が語るトークショー。

200人の聴衆が前のめりで見守るなか、世田谷区長みずからが蛭子さんに「いまの暮らしぶり」を伺う。蛭子さんは迷いながらも懸命に気持ちを表そうとなさる。一緒に登壇されたマネージャーの森永さんが、長年の付き合いならではのかけ合いで″本人のことば”を引き出していく。

テレビで拝見していた独特のはにかむような語り口も含めて、蛭子さんらしさは変わらずにあることを会場のみなさんもお感じになられたことだろう。

わからないことやできないことがあっても、その人らしくありつづけることができるのだということを体現された蛭子さん。そして区長みずからそこに向き合われ、蛭子さんの思いを引き出されたことも、とても意義深く感じられた。

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