アーバン日誌

訪問診療への同行見学実習について

取り組みいろいろ 2025年7月16日

桜新町アーバンクリニックでは、主に在宅医療部を中心として、総合診療や地域医療を学ぶ医学生の実習を受け入れています。

今回は、7月に受け入れた慶應義塾大学医学部のEEP2(Early Exposure Program2)実習の1日の流れをご紹介します。

実習スケジュールは、以下のとおりです。

9:00-申し送り、勉強会、オリエンテーション
10:00-17:30(昼休憩を挟む)訪問診療へ同行見学
17:30申し送り
18:00見学終了

| 朝の申し送りへ参加。昨夜から明け方にかけての患者さんの容態の変化を共有します。電話等で患者さんへ状況を確認したり、往診の必要な患者さんへ訪問するスケジュールを調整します。

| クリニックやスタッフの構成、訪問診療同行時のマナーなどの説明を受けたあと、医師および同行看護師とともに車で訪問診療の同行見学へ出発します(上の写真)。

| 患者さんのお宅では、病気の診察をはじめ、医療処置や医療機器の管理、緩和ケアやターミナルケア、薬の処方など、多岐にわたる診療内容を見学します。また、病気だけではなく、患者さんの暮らしや生き方を伺いながら、診療方針を決めていくプロセスも学びます。

| 訪問診療から戻ると、今夜から翌朝にかけて容態変化の可能性がある患者さんの情報共有を行います。患者さんの求めに応じて医師が必要と判断すれば、夜間や明け方も医師が往診するため、主治医だけでなくすべての医療者が患者さんの容態を把握しておく必要があります。

慶應義塾大学医学部 EEPⅡ実習

「Early Exposure Program」の略。本格的な医学教育を受ける前の段階において、看護や介護の側面から医療現場を体験する実習カリキュラムです。EEPⅡでは、common diseaseの治療の現場を体験するとともに、地域医療における医療包括ケアの仕組みについて学びます。

「慶應義塾大学ガイドブック2021」より抜粋

地域医療では、医師のみではなく、看護師や療法士、ケアマネジャー、介護士、社会福祉士など医療・介護の多職種と連携し、「患者さんの暮らし」を支えています。見学の際には希望に応じて事前に調整したうえで、多職種との情報交換の場も設定しています。

医学生や看護学生だけでなく、訪問診療や地域連携に関心のある医療者を対象としても見学を受け入れています。ご興味のある方は「見学・研修」のページをご覧ください。

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