アーバン日誌

「いのちの授業」を受けて

院長ブログ 2024年3月11日

近くの中学校で「いのちの授業」の機会をいただき、3年生と対話させていただいた。15歳へ何を伝えるべきだろうと悩み続けた。

いのちとは? 

 ー「動いているもの」、ー「ひとつしかないもの」

何歳まで生きたいか? 

 ー「100歳!好きなことをずっと長くやっていたいから」と答える生徒、ー「80~85歳。あんまり生きていると葬式に来てくれる人がいなくなる。娘が結婚するまでは生きていたい」と答える先生

医者として病気や障害と向き合っていると、自ずと身体の複雑さや神秘さ、感染症や免疫の仕組みを解明し病気を克服してきた人類の叡智の素晴らしさ、そして患者さんやそのご家族から教えられるひとりの人間の存在の尊さなど、「いのち」のもつ普遍的な価値に気づかされる。その歓びや哀しみ、やりがいや課題を伝えることが、自分のできること。

分子生物学から人体の不思議、病気の発見やワクチンの開発、病院医療から在宅医療、少子高齢化の進む日本が抱える課題にいたるまで、ひとつながりの話にまとまった。加えて、桜新町ナースケア・ステーションの看護師が、「その人らしさを支える」ケアの事例も紹介した。

時々学生に問いかけながら、ともに考える時間となった。

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