医師・スタッフブログ」カテゴリーアーカイブ

「認知症ケア学会@沖縄」に参加して

2017年5月26・27日、沖縄県宜野湾市にある“沖縄コンベンションセンター”で「認知症ケア学会」が開催されました、当院から作業療法士の村島が参加・ポスター発表を行いました。

認知症初期集中支援事業から訪問看護・リハビリへ移行した方の事例報告で、「認知症」というキーワードに囚われすぎず、身体・認知面の機能や物理的・人的な環境、疾患などを多職種で多面的に評価する重要性を教わりました。“この視点を学会に参加された方々と共有したい!”という想いで報告させていただきました。

●物理的環境変化により生活障害へと発展した一事例
~実行機能障害の要因として照明が与えた影響について~
拡大版はこちら
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他にも、各自治体で動き始めた「認知症初期集中支援事業」の報告・事例発表や、若年性認知症の方への支援、シンポジウムでは認知症当事者の方やサポートする専門職・会社の方など、多岐にわたる発表がなされていました。
先月の国際アルツハイマー病協会国際会議でも、当事者の方からの提言・発信に多くの参加者が耳を傾けていましたが、今回も当事者の方からの熱いメッセージが発信されました。私たちは、その声を受け止めつつ、何が出来るか常に意識を高く保ち続けたいと思います。
来年は新潟で開催されるようです。きっとまだ梅雨入りしていない新潟での開催を楽しみに、今から準備をしていきたいと思います。

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(作業療法士  村島久美子)


語らいの場”こかげカフェ”を開催しました。

2017/05/14 当院で初めての遺族会 語らいの場”こかげカフェ”を開催しました。
この”こかげカフェ”は、プラタナスの木の下の木陰でカフェをしながら語り合う、ということをイメージして、遠矢院長が命名しました。「なぜ、プラタナスの木?」かというと、プラタナスは医療の祖「ヒポクラテスの木」とも称されていて、ヒポクラテスはこの木の下で弟子たちに「患者のことを一番に考えるように」と教えたとされているからです。当法人の名前の由来でもあります。

当院が在宅医療を始めてから8年が経ちました。日々の診療の中で、たくさんの患者様、ご家族との出会いがあり、また年間100名以上のお看取りもさせて頂いており、その数だけの別れもありました。
患者様がお亡くなりになった後は、診療も中止となるためご自宅に伺うことはなくなります。近所を通るたび、また、ふとした瞬間に、「あの患者様のご家族は元気でいらっしゃるかな」「どんなことを感じて生活されているかな」などと思うことがよくあります。患者様と同時にご家族も私たちにとっては気になる存在なのです。

今まで遺族の方とお話する機会がなかったのですが、今回、当院の看護師の五島、村上玲子、船木の3名が中心となって、このような会を開催できました。
当日は、11家族、15名の方々に参加していただき、在宅で大切なご家族を看取った経験、その時の気持ち、現在までの気持ちの変化など、それぞれの想いをお話して頂きました。会場にいらした時は、表情も固く、緊張感が張り詰めていた会場でしたが、スタッフによるピアノ、ハンドベルの演奏、お茶やケーキを食べながらの団欒の時間を経るうちに、お隣に座ったご家族同士との話しも弾んで、皆さん笑顔になっていきました。

参加された方からは、「参加してよかった」「気持ちが少し軽くなった」「また頑張ろうと思った」「また開催して欲しい」と言ってくださる方が多く、この会を開催出来て良かったと思うと同時に、同じ辛さや経験を共有している者同士が共感できる、自分の辛さを話せる、理解してもらえる場所の必要性も感じました。そして、私たち医療者に感謝の言葉を頂けたり、「みなさんがいてくれたから最期まで自宅で看てあげられた」などの言葉も頂けて、私たちの癒しにもなりました。

ご自宅で大切な家族を見守っていくことは本当に大変なことだと思います。患者様は元より、ご家族にも寄り添う医療、看護の提供を行い、患者様がお亡くなりになったあとも身近に感じられるようなクリニックを目指していきたいとおもいます。

今回は、初めての遺族会ではありましたが、同じ空間と時間を皆で共有し、少しずつでもそれぞれの思いを分かちえたと思います。これからもこの”こかげカフェ”を継続していきたいと思います。
(看護師 赤崎真理)

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2017/05/28 ビオキッズ2017in世田谷公園に出店します!

2017/05/28 ビオキッズ2017in世田谷公園に出店します!
「外遊び」をテーマに「親子で楽しむ外遊び&子育てフェス」として開催されているビオキッズが、昨年11月に世田谷公園で初めて行われ、今回5月28日に第2回目が開催されます。前回の開催時に当院も「森のおくすり教室」として出店させて頂きました。他にも、「遊びのワークショップ」や、「暮らしのビレッジ」などのテーマごとに様々なブースが並びます。

   期間 2017/5/28(日)
   10:00~15:30(小雨決行)
   最寄駅 田園都市線・世田谷線 三軒茶屋 / 田園都市線 池尻大橋
   場所 世田谷区立世田谷公園 SLひろば・桜ひろば・世田谷プレーパーク

ビオキッズ2017in世田谷公園についてはこちら
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前回の開催時は、アロマを選び手作り軟膏を作ってもらおうという薬剤師の調剤体験を企画しましたが、わたしたちの予想を上回る大盛況で、途中で予約もいっぱいになってしまうぐらいでした。
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もっと多くの子どもたちに楽しんでもらいたい!と思い、今回も出店させて頂くことになりましたー!前回より軟膏の数を増やし、どのような内容にしたらより多くの子どもたちに楽しんでもらえるか、など、勤務終了後に作戦を練っています。前回よりもさらにパワーアップして楽しんでもらえるかと思います。是非、みなさま遊びに来てください。

前回のビオキッズのブログはこちら

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(看護師 赤崎真理)


患者様にお渡しする「バースデーカード」を作りました

2016年10月に発足した院内のクラブ活動「あやしいものづくり隊」の活動も、
ハロウィンのかぼちゃ作りに始まり、年賀状用のハンコ作りや、餅つき大会など、4回目の活動になりました。28年度最後の活動は、バースデーカードを作成しました。

当クリニックでは、患者様の誕生日にささやかながら小さな花束をプレゼントさせていただき、患者様を囲んで記念撮影をさせて頂いています。
今回は、その写真を貼ってお渡し出来るようなカードを作成しました。
このバースデーカードが年を追うごとに1枚ずつ増えていき、それを見ながら思い出話が出来ることが楽しみです。
誕生日という記念日を一緒に喜び、お祝い出来ることは長いお付き合いのできる在宅医療ならではだと思います。
“その人らしく”を大切にしながら、生活や人生に寄り添える医療、看護を提供していけるよう、スタッフ一同精進して参ります。

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みんなでアイディアを出し合って作っています。

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院長の力作も出来ました!

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たくさんのカードが出来ました。
患者様にお渡しできるのが楽しみです。

(看護師 赤崎真理)


南京大学EMBAセンターから視察団の方々11名が来院されました

2017/04/4 今日は中国の南京大学EMBAセンター(ビジネススクール)から、日本の在宅医療や福祉についての視察団の方々11名が来院されました。こちらからは在宅医療や訪問看護と地域連携へのICT活用などについてプレゼンさせていただきました。
このところ台湾や中国からの訪問が増えてきています。日本と同じく、医療や福祉以外の分野の方々も高齢者ケアへの参入やビジネスモデルを探っておられるようです。
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(院長 遠矢純一郎)


『かんたき』開設 想いをカタチに!

明けましておめでとうございます。
ナースケア・リビング世田谷中町 開設準備室の大場です。
年末年始にかけて開設準備室メンバーと「かんたき」開設に向けて打ち合わせを繰り返しておりました。今年はいよいよ、念願の「かんたき」開設を春に控えております!
メンバーは一丸となり、「ナースケア・リビング世田谷中町」開設に向けて、邁進していく所存です!!

前回のブログでは、「ナースケア・リビング世田谷中町」開設に向けての思いを伝えさせて頂きました。
開設準備室メンバーは皆、最期までご自宅で自分らしく過ごしていくための支援をしたいと思っております。
職種を超えて、医療・看護・介護が一つのチームになった時に、自分たちの思いが実現出来ると信じています。

ただ・・・どんなに良い事を思い描いていても、思うだけでは実現出来ないことも事実です。
今私たちは、メンバーの思いを実現していく為に、思いを具体的なカタチにしていっております。
思いをカタチにという事で浮かぶものは、介護理念や介護方針などが挙げられます。
理念や方針は勿論ですが、それ以外にもカタチにしているものは沢山あります。
これから出会うであろうご利用者の顔を想像しながら、施設内の備品を調整したり・・・
これから出会うであろう職員の事を想像しながら、勤務体制や職場環境を考えたり・・・
全部話すとキリがありませんが、一つ一つの事に意味のある思いを込めています!
自分で言うのも変かもしれませんが、どれもワクワクしてくるものです!
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思いをカタチにすることで、ご利用者はもちろんですが、一緒に働く仲間も笑顔になり自分たちの支援が誇れるような、それぞれの居場所を作れると嬉しく思います。

私たちのチームは同じ目標のもと、多種多様な思いを尊重していきたいと思っています。
そうすることで、職種を超えた本当のチームが出来上がると信じています。
私たちと一緒に思いをカタチにしていってみませんか?ご興味のある方はご連絡ください。
http://www.plata-med.com/career/detail.php?id=623
http://www.plata-med.com/career/detail.php?id=638

今年もどうぞよろしくお願い致します。
(介護福祉士・介護支援専門員 大場)

 


2017年 新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。昨日からクリニックの診療も開始しています。
朝のミーティングで、スタッフ全員ひとりひとり今年の抱負を発表し合いました。仕事以外の抱負では「今年こそ運動したい!」という話が多かったから、今年も登山部やリレーマラソン部の活動を再開しようと思います。そして昼休みに隣の用賀神社に初詣。この一年、クリニックに関わる皆様が健やかでありますようにとお祈りしました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
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”年賀状用のハンコ作り”をしましたよ

今回は、院内のクラブ活動である「あやしいものづくり隊」の活動報告です。
あやしいものづくり隊とは、日本の伝統的な年中行事や季節毎の歓び、楽しみを継承しつつ、スタッフのクリエイティビティを発揮し、スタッフの精神的なゆとりや癒しの効果を図る(要は気晴らしの)ために院内のクラブ活動としてスタートしました。
10月にクラブ活動を開始してから、1回目はハロウィンかぼちゃの制作、2回目はクリスマスリースを作りを経て、今回はみんなで消しゴムや版画を使っての”年賀状用のハンコ作り”をしましたよ。

みんな真剣に取り組んでいます!力作が出揃いました。
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出来上がったハンコは、年賀状の表に使いました。
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来年も皆様にとって素敵な1年になることをお祈りしています。
(看護師 赤崎真理)


ビオキッズ2016in世田谷公園に出店しました

ビオキッズという「外遊びと子育てをテーマにした野外フェス」に

桜新町アーバンクリニックも「森のおくすり教室」として出店させて頂きました。

ビオキッズが世田谷公園で開催されるのは今回が初めて。

私たちもイベント出店は初の試みでドキドキでした。

が、やる気は十分!

看板までこだわりの手作りです。

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今回は私たち医師、看護師、薬剤師がスタッフとなって

誰かを想い、アロマを選び手作り軟膏を作ってもらおうという薬剤師の調剤体験です。

 

まずは誰のために作ろうかを決めて、(ママ?パパ?自分?)

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アロマを選び、

アロマ

体験様子

 

 

決まれば、いよいよ体験開始!準備は万端!

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ワセリンに選んだアロマを入れて、

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コネコネ(混ぜる棒ももちろん木製!)

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名前を書いて、「森のおくすり薬袋」に入れて、

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遂に完成☆最後に白衣姿で笑顔の記念撮影!

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こだわりチェキでの撮影はスタッフも真剣そのもの!

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良い味が出ています。

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イベントが開始したと思ったのも束の間、

午前中には予約で午後の枠もすべて埋まってしまうほど、大盛況でした。

 

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内容は簡単なものでしたが、親御さん共々とても楽しんで帰られ、

その姿に本当にスタッフ一同嬉しい思いでいっぱいでした。

 
そしてボランティアで参加して下さった、いつもお世話になっている調剤薬局の薬剤師さん達

がいたからこそ、とてもスムーズにイベントを進めることが出来ました。

本当に感謝しております。

 

スタッフとしてではなくても、

同じくいつもお世話になっている調剤薬局さんの薬剤師さんのお子さんが、

体験を終えたお子さんにと手作りのメダルを持ってきてくれたり、

色々な方が差し入れを持ってきてくださりと、

気温も暖かく気持ちのよい日でしたが、

たくさんの人の優しさに触れ、心も温まる有り難い1日となりました。

 

こういったイベントを通して、

普段、お会いする機会のない親御さん方々や、いつもお世話になっている医療従事者の方々、

そしてそのご家族と気持ちの良い空の下で、お会いできたことはとても貴重な機会で、

地域の医療を支えていきたい私たちにとって、とても意義のある1日となりました。

 

当日、ブースに来てくださった皆様、

また、参加するにあたりご協力してくださった方々、

本当にありがとうございました。

 

これからも、桜新町アーバンクリニックは常に全力でイベントに参加し、

様々な場所に参加させて頂きたいと思っております。

お見かけした際は是非お気軽にお声をお掛け下さい。

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お待ちしております!

 

事務 遠山


篠田医師が在宅専門医に合格しました。

日本在宅医学会の専門医制度は、2009年から在宅医療専門医育成のためにスタートした制度で、指導医のいる研修医療機関で1年以上の研修を経て、多岐にわたる在宅医療においてニーズに応えられる質の高い在宅医を育成するためのものです。

http://www.zaitakuigakkai.org/k-senmon.html

先日、当院の研修プログラムで1年研修をしていました篠田医師が、今年度の専門医試験に合格して「在宅専門医」になることができました。当院からの在宅専門医は、黒崎医師(2011)、西田医師(2013)、市川医師(2014)、袴田医師(2015)、五味医師(2015)につづいて6人目になります。

これからも在宅で療養される患者さんが安心して在宅療養できるように努めてまいりますので、引き続き宜しくお願いします。

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